2021年夏頃に参加したオンラインセミナー体験記です。
Azimutさんは、2019年2月設立のかなり新しい会社でした。
だからこそ、他社にはない特徴をアピールしていた印象です。
会社概要
まずは概要です。
会社名:株式会社Azimut
代表取締役:武田 勇人
所在地:東京都渋谷区道玄坂1-19-12-5F
設立:2019年2月
業務内容:
- 不動産の売買、賃貸、仲介、運用及び管理
- 不動産に関するコンサルティング業務
- AI搭載不動産システムの開発
会社のHPはこちらhttps://azimut.co.jp/
歴史のある会社=いい会社ってわけじゃないけど、
あまりに短いと不安もあるよね。。。
企業理念として「すべての方にとって不動産投資を身近なものにしたい」という考えだそうで、まずは今の不動産業界(闇が深そうですよね…)について知りましょう、ということで進んでいきます。
Azimutの強み
まず、Azimutは以下の販売方針を掲げています。
- 一律利益200万円での販売
- 成約事例などの情報開示
現状、ごまんといる不動産会社は、だいたい物件価格の20~25%の利益を取るのが普通。
さらに、今の不動産業界は消費者と業者間の情報格差がとにかく激しいので、買主は売主がいくらで売却し販売会社がいくらの利益を載せて販売しているか知る術がないのです。
つまり、高値掴みのリスクが高い!
レインズという不動産業者しかみれない物件情報サイトで知らべれば、これまでの売買の履歴など詳細にわかるけど、一般人は見れないので完全なブラックボックス。
ちなみに一般人が見れない理由は個人情報保護のため。
確かに、もし見れたら新しく引っ越してきた隣の家族が
いくらで購入したのかとか絶対調べちゃうよね💦
スーモやアットホームなどの物件ポータルサイトでは販売価格はわかっても、それはあくまでも売り出してる価格であって、実際に売買が成立した価格はわからないのです。
例えば、販売価格3200万円の池袋の物件、実は成約価格2500万円。
仮に業者が2500万円で仕入れたとして、その乗っかった利益は28%。
こんなに利益乗せていても、業界的には「まぁそんなもんじゃない?」って感じらしい。
それに販売価格は売主の利益の期待値も乗っているので、実際に売れたらいいなという価格より高く設定しているもの。それをそのまま購入してしまったら、まさに高値掴みになってしまうのです。
ここで、まさかのサービス「他社物件無料査定」!
他社から提案されている物件をレインズで調べて適正価格かどうか見てくれるサービス。
Azimutの物件を持っていなくても査定してくれるのかどうか不明ですが、この時は提案されていた大阪の新築物件(販売価格2800万)を査定してもらいました。
同じ2800万出すなら東京にしなよ、と今なら思うのですが、当時は初めての物件紹介を受けてかなり買う気満々になっていた状態だったので、見てもらってよかったと思っています。
(新築買いかけた話もいつか書きたいと思います)
新築の場合、利幅は20-25%なんてもんじゃないそうで、「正直ワンルームなんて1500万円で建てれる」らしく、販売価格2800万ということは・・・怖っ!!!
そして、大阪の場合、一番問題なのは下落率。
新築で紹介されていた物件の同シリーズの5年後の価格をレインズで調べると、1600万円。。。
たった5年で1000万円も落ちるなんて、どう考えても止めた方がいい投資です。
20年くらいすると下落率は落ち着いてくるものの、大阪の場合はだいたい1000万円切るくらい。
でも、これからは大阪がいい!って言ってたよ?
IRとか都市開発とか…
まあ大阪の業者はそう言うでしょうね、と。東京の業者も東京いいっていうので。(そりゃそうか💦)
ただ、そういう不確定な見込みをあてにしたキャピタルゲイン狙いは危険とのこと。
基本的には家賃や販売価格は下がるものとして、それを想定したシミュレーションで物件を選ばないと非常に危険だとのこと。
Azimutの管理
「利益の最大化を目指す」
東京に関していえば、適正な賃料にしていれば空室期間はないので、サブリースは不要。
管理は月々一律1000円。安い!
- 入居者からのクレーム対応
- 退去時の立会い/原状回復工事の手配
- 入居者募集(広告掲載etc)/契約書作成/更新業務
- 購入後初回退去時の原状回復費 無料*
- エアコン/給湯器の初回交換費 無料* *合計40万円の上限あり
スタートアップ企業のため、長期的な保証サービスの場合不安に感じるお客さんも多いらしく、この保証費用40万円は初期にキャッシュバックする形式にしているそうです。(*2021年7月時点)
Azimut販売物件の特徴
10年以内に損益分岐点が来る物件を紹介しているとのこと。
高く買ってしまうと持ち続けるしか出口がないけど、安く買えば選択肢が広がる、と。
ここでサンプル物件として実際の物件(秋葉原の2600万円)をシミュレーションしながら価格や収支を解説。
シミュレーションの結果は・・・「10年で120万円程度の利益」
うーん…💦 正直、これなら貯金で良くない??
曰く「不動産投資=大きく儲かる投資ではない」だそうです。
ただ、これをあらかじめ伝えておかないと、思ってたのとちがーうとなるので正直に伝えているそう。
ただ、10年後どんなに物件価格が下がったとしても1500万円を下回ることはないし、生命保険で10年後1500万円もらえるようなプランの保険料は月1万じゃすまないはず。
こういう生命保険効果や、節税効果など総合して考えたうえで、年間10~25万程度の利益の融資を組んで行う投資に実際に取り組むかどうかを判断しましょうということでした。
このへんの現実を伝えた結果、ここでやめるお客さんも実際多いそう。
まとめ
非常に誠実に不動産投資というものについて教えてもらった印象でした。
この後、実際に物件紹介へと進み、いろいろ資料頂いたりして買付直前まで進んだのですが、最終的には踏ん切りがつかず、お断り、という結果になりました。
いま改めて、当時提案頂いた物件を見てみると、決して悪い物件じゃないなぁとも思うけど、最寄り駅や立地など「イマイチかな?」と思うポイントもありました。
ただ、管理会社としては費用面を考えるとなかなかいいんじゃないかなと思います。
レインズ情報もみんなが見れるようになったらいいのにとも思いました。
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